Android OS は1年に1回新しいバージョンがリリースされます。新バージョンの OS は概ね夏~秋にかけてリリースされます。
新しいバージョンの OS がリリースされるということは、以前の古いバージョンの OS は順次サポートが終了していくということでもあります。
基本的に Android OS はリリースされてから約4年間でサポート終了を迎えるサイクルになっていて(後述しますね)、常に4つの OS バージョンをサポートする状態が維持されています。
因みに、2023年11月現在では「Android 11 / 12 / 13 / 14」の4つのバージョンがサポートされいて、11 以下の OS はサポートが終了しています。
本記事では、Android スマホやタブレットの OS サポート期間についてを深掘りすると共に、サポートの終了したバージョンを使い続けることで起こるデメリットなどを紹介いたします。
Android OS のサポートが終了したらどうなるの?
サポートが終了してしばらくの間はまだ問題なく使えます。
しかし、サポートが終了すると徐々に【セキュリティの更新が止まります】。大体1年ぐらいは “最低限” のセキュリティアップデートがあるでしょうか。機種変更をするための猶予期間ですね。
サポート中の OS なら【アップデートで追加される新機能はもちろん使えません】。
そして半年、一年と時間が経過するごとに【非対応になるアプリが増えていきます】。2年が経過するとそれなりに多くのアプリが使えなくなっていたりします。
アプリのメーカー側は新しい OS のプログラムに合わせてアプリの更新をしていきますから、古いプログラムは順次切り捨てられていってしまうのです。
まとめると、
- セキュリティが全く更新されなくなるので詐欺やウイルス感染のリスクが高くなる
- 本来 OS のアップデートで使えるようになるであろう話題の新機能は当然使えない
- 非対応アプリ(利用できないアプリ)が時間の経過と共に増えてゆく
Android OS のサポート期間は約4年
Android 公式では OS サポート終了の発表をしたりしなかったりで、大々的に発表しているわけではありませんが、以下の Android 公式が運営しているサイト【Android オープンソースプロジェクト】の中で、現在セキュリティがサポートされている OS のバージョンが掲載されています。
現在サポートされている Android OS の確認方法
- Android オープンソースプロジェクトのセキュリティページにアクセスします。
- サイドメニューの【セキュリティの概要 → Android のセキュリティに関する公開情報 → 20xx年の公開情報 → ◯月】の順で年月日が一番新しいものを選択してください。
- 本文の表の【更新対象の AOSP バージョン】の数字が現在サポートされている Android OS バージョンです。参考画像では2023年5月の段階で 11, 12, 13 が現在サポートされているバージョンということです。
Android スマホやタブレットの買い替え時期の目安
まず、Android スマホやタブレットを購入される時にはなるべく新しい OS を搭載した機種を購入するようにしてください。
新しい OS が搭載された機種を購入すれば、次にスマホやタブレットを買い替えるタイミングまず OS のサポートが終了することはありません。その前にバッテリーの寿命が絶対に訪れます。
バッテリーの寿命を考えれば、Android スマホやタブレットの買い替え時期は長く使って【3年~3年半】といったところでしょうか。
もちろん使い方によっては2年半とか3年を経過せずにバッテリーが駄目になってしまうこともあります。バッテリーの減りがあからさまに早いと感じたら買い替えを検討してください。
また、3年以上経過するとその時の技術に3年前のスマホやタブレットの性能がもう追いつけない可能性もあります。あからさまに動きが悪くなっていたら買い替えを検討してください。
もし、中古のスマホやタブレットを購入された場合は、バッテリーの劣化と OS のサポート期間の両方をチェックしなければならないので注意してください。
- OS バージョンのサポート期間は大丈夫か?
- バッテリーの劣化具合はどうなっているか?
- 動作があからさまに遅くなっていないか?